肉牛における牛呼吸器病
牛呼吸器病(BRD)は、肉牛産業にとって最も代償が高くつく疾患となっています。BRDは牛肉生産チェーンのすべてのセクターおよびすべてのクラスの動物に影響しますが、その程度はさまざまです。この疾患の悪影響の増大を最もよく認識しているのは、育成農家と肥育農家です。予防と治療にどんなに手を尽くし続けても、牛の健康と経済的成果の向上を手にすることができないため、彼らのフラストレーションは募るばかりです。この記事では、肉牛事業におけるBRDの原因と発生率、および疾患の影響を最小化するために必要な予防・治療戦略について説明します。
牛呼吸器病を理解する
BRDは、病原体、宿主、環境という3つの要素が組み合わさって健康状態と転帰を決定づける複雑な疾患です。個々の肉牛事業に特有の危険因子を理解することで、生産者と獣医師は、病原体負荷と環境危険因子を減らして回復力を高めるための管理技術を創出できるようになります。
BRDに関連する最も一般的な感染性病原体には細菌とウイルスがあります。
細菌
- Mannheimia haemolytica(マンヘミア・ヘモリチカ)
- Mycoplasma bovis(マイコプラズマ・ボビス)
- Histophilus somni(ヒストフィルス・ソムニ)
- Pasturella multocida(パスツレラ・ムルトシダ)
ウイルス
- 牛伝染性鼻気管炎ウイルス(IBRV)
- 牛パラインフルエンザウイルス3型(PI-3)
- 牛RSウイルス(BRSV)
- 牛ウイルス性下痢ウイルス(BVDV)
BRDの発生には、これらの感染性病原体が複数組み合わさって関与していることがありますが、臨床症状には通常、細菌が関係しています。細菌性病原体は健康な動物の気道にも存在しており、たいていの場合、病気を引き起こすことはありません。しかし、たとえば牛群に病気の動物が導入されて疾患曝露が増大したときや、長距離輸送などで動物がストレスを受けたときには、免疫レベルが低下して病気になります。地理的に広範囲に分散している小規模な繁殖農家から育成農家を経て、地理的に集中している大規模な肥育農家に至るという複合的な肉牛生産が行われている国では、牛の混合や輸送といったストレス因子が肉牛生産につきものであり、不可避の要素としてBRDのリスクを高めることになります。
農家に対するBRDの影響は、その農家の経営形態と生産段階によって異なります。米国では繁殖農家の20%が影響を受けています。BRDは離乳前の子牛の5~15%に発生し、通常は90~160日齢で、斃死率は2~5%です。死亡による損失と治療・予防コストに加えて、影響を受けた子牛は離乳時の体重が減少します。更新未経産牛では、分娩・妊娠率や乳量のような長期生産性パラメータが低下します。繁殖農家における子牛の健康状態は、育成農家または肥育農家におけるBRDの影響を大きく左右するため、認証されたプレコンディショニングプログラムは、子牛の免疫を高めて予防努力を支援することを目指したものとなっています。
NAHMS(全米動物衛生監視システム)のデータによると、BRDは米国のフィードロット農場の95%に存在し、罹患率の75%、死亡率の50%を占めています。一般的に牛は肥育場に到着して60日以内に罹患します。予防・治療コストと死亡損失のほか、BRDは増体、飼料効率および牛肉品質を低下させることにより、米国の牛肉産業に年間30億ドルに上る損失を与えていると推算されています。
牛呼吸器病の予防
繁殖農家
出生から離乳までの子牛の健康プログラムは、繁殖農家の主な収入源である子牛の販売に好影響を与えます。さらに、この子牛健康プログラムは、肥育期におけるBRDの影響を最小限に抑えてくれる可能性もあります。
免疫の構築
a) 初乳
子牛は初乳に含まれる抗体から受動免疫を受け取ります。この受動免疫移行の確保は、子牛を無事に育て上げるための重要な第一歩です。子牛は生後24時間以内に良質な初乳を十分に与えられる必要があり、そうしないと免疫機能が不良なものとなる可能性があります。
子牛の受動免疫輸送不全(FPT)の影響は、生涯続きます。離乳前の罹患および死亡のリスクが高まるだけでなく、後の育成期または肥育期におけるBRD罹患リスクも高まります。
b) ワクチン接種
ワクチン接種は牛群の健康プログラムの重要な部分であり、個々の群の状況に合わせて調整する必要があります。適正なワクチン接種計画には、牛の更新パターン、環境、過去の接種歴、所有者のリスク許容度、その他の多くの因子が関係します。
ワクチン接種の目的は、子牛に免疫を付与して疾患曝露に対する防御を身に付けさせることにあります。ただ、弱毒化生(MLV)ワクチンと不活化(KV)ワクチンのどちらを使用するべきかを明言することは困難です。MLVワクチンには、幼若な子牛における初乳抗体の干渉を克服できて、ブースター接種なしでKVワクチンよりも強力かつ迅速な防御を提供できるという利点がありますが、正しく使用しないと牛に有害作用(流産など)が生じる場合があります。
成牛のワクチン接種には複数の戦略がありますが、一般的なのは弱毒化生ワクチン(BVDV、IBRV、BRSV、PI-3)の毎年接種です。繁殖シーズンの最低4週間前に接種すれば、繁殖を妨害せずに最大の防御を与えることができます。未経産牛には、繁殖の30日前までに、2~4週間間隔で2回接種する必要があります。子牛には、2週齢を超えたら1回目を接種し、離乳近くの3か月齢頃にブースター接種を行います。子牛のワクチンには、上記4つのウイルス抗原に加えてMannheimia haemolyticaの成分も含まれていることが勧められます。
危険因子の管理
繁殖農家におけるBRDの発生率を高めることが示されている要因は複数あります。
牛群規模(飼養頭数)は子牛のBRD罹患確率を高めることが認められており、これはおそらく、牛群規模が大きくなるにつれて病原体が存在する可能性が高まることによるものと思われます。
分娩シーズンが3か月を超えた場合や子牛の50%超が1月から4月の間に生まれた場合も、離乳前の子牛でBRDが検出される可能性が高まります。また、寒冷などの極めて厳しい気候条件下で産まれた子牛は、死亡率が高くなることが示されています。
子牛がBRDに罹患する可能性を高めるもうひとつの要因は、子牛の下痢です。新生子期の子牛の下痢は受動免疫輸送不全の指標でもあるため、この素因は受動免疫輸送不全の結果なのかもしれません。病気の子牛の早期発見、年齢別の子牛の分離、良好なボディ・コンディションで分娩を迎えられるようにする母牛の備え、および放牧地における母牛密集の回避といった対策は、病原体負荷を減らし、回復力を高めます。
補足的なクリープ・フィーディング、発情同期化、または集約放牧システムの利用には多くの利点がありますが、これらは混同レベルを高めるため、BRDの機会も増大させます。これらの飼養管理法を利用するかどうかは、ケースバイケースで慎重に検討した上で決定しなければなりません。
繁殖農家では潜在的BRD病原体への曝露がよく起こります。近接している牛群内ではほとんどのBRD病原体が風土病化していて、疾患の大流行が起こることはあまりありません。しかし、バイオセキュリティが破られると、外部からの牛による曝露によって新たな病原体が持ち込まれ、それが疾患を発生させてしまいます。たとえば、別の農家からの牛と放牧場で鼻を突き合わせるようにして接触すると、未感染の牛群にマイコプラズマが持ち込まれることがありますし、BRDの状態が不明な更新未経産牛を購入すると、BVDVを引き入れてしまうことがあります。疾患の大流行を避けるためには、必要十分なワクチン接種プログラム、スクリーニング、隔離ルールの導入によって伝播リスクを低下させることが大切です。
育成・肥育農家
肥育農家と育成農家はBRDの影響を十分に認識しているため、それを緩和するために、臨床例の数を減らしたり個々の牛に対する影響を弱めたりする一連の予防措置を、全牛群または選択した牛群に対して実践しています。
プレコンディショニング
プレコンディショニングは、子牛を次の生産段階に備えさせるための一連の飼養管理手順および予防的健康管理手順を指します。プレコンディショニングプログラムの目的は、生産段階の移行に伴うストレスを最小化すること、病原体に曝露される前に免疫を構築すること、および飼料の移行を容易にすることにあります。プログラムの内容はさまざまですが、一般的には去勢、離乳、免疫付与、寄生虫駆除、バイオセキュリティ、栄養管理で構成されます。プレコンディショニングを正しく適用すると、期待される健康面の成果に多大な好ましい影響を与えることができます。プレコンディショニングを施された子牛は、施されていない牛よりも日増体量が大きく、医療コストが低く、死亡損失が少なくなります。プログラムで目指すのは、全体的な疾患レベルの低下、ワクチン接種による病気によりよく対抗できる免疫系の準備、および十分な免疫応答を起こす能力を向上させるための付加的ストレスの除去またはその時期の調整です。
離乳はプレコンディショニングプログラムの最も重要な構成要素のひとつです。牛の生涯において、離乳は最もストレスの大きい出来事のひとつであり、社会的状態と栄養状態の両方を変化させます。子牛のプレコンディショニングを出生地の牧場で行う場合は、適切な時期を選ぶことで予防努力の成果を最大化することができます。出荷の45日前に離乳させた子牛では、離乳させなかった子牛と比較してBRDの罹患率と死亡率が大きく低下します。リスクの時期と程度を知っておくことは、離乳とワクチン接種のプログラムを計画する上で役立ちます。今日では、ワクチン接種およびその他の飼養管理手順と合わせて、低ストレスの離乳法が好まれるようになっています。比較的長期(60~90日間)の離乳法に対して割増金を支払うバイヤーもいるほどです。
ワクチンの選択と接種時期は、生産段階、施設、プレコンディショニングプログラムによって異なります。一般的な方法は離乳前プログラムと離乳プログラムの2種類です。どちらも3~4週間間隔の2段階で構成され、各段階でワクチン接種と段階的去勢および寄生虫駆除手順を実施します。この2つのプログラムの違いは、離乳前プログラムでは第1段階が離乳に先立つ一方、離乳プログラムでは離乳が第1段階に含まれている点です。第2処理段階は、常に販売の30~35日前に完了とします。
免疫付与
免疫付与の目的は、疾患曝露を上回る免疫レベルを達成することにあります。ワクチンを使って牛群の免疫を高いレベルに到達させることはできますが、それでも、疾患曝露を低いままに抑えること、および牛の免疫状態をストレス、栄養不良または天候関連事象によって低下させないことを確実にするための追加的な措置は必要です。
繁殖農家と違って、育成・肥育農家では子牛が到着したときにBRDワクチンが投与されることが多く、牛のBRDリスク分類に基づいた特徴的なプログラムも策定されています。肥育牛の90%以上が、少なくともBRDのウイルス成分のいくつか(主としてIBRVとBVDV)を含むワクチンを接種されます。Mannheimia haemolyticaのような細菌性病原体が予防プログラムに含まれていることはあまり多くありませんが、特にBRDリスクが高いと思われる牛では考慮されることが多くなってきています。
購入した牛のワクチン接種歴と病歴が判明していると、到着時に最も有効なワクチン接種プログラムを計画するのに役立ちます。また、近接する限られた数の供給源からプレコンディショニングされた子牛を入手するようにすれば、BRDのリスクを減らし、到着処理時のワクチン接種に対して十分な免疫応答を誘導することが可能となります。それに対して、長距離輸送を経て、複数の供給源から混合された、病歴不明の家畜市場の牛は、到着時のワクチン接種に十分に反応しないことがあります。そのため、防御免疫を誘導できなかった子牛には、防御を与えるために到着後7~14日目にワクチンを再度接種する場合があります。
メタフィラキシス(まん延防止目的の集団投薬)
メタフィラキシス(すなわち疾患管理)は、疾病にすでに曝露された動物群すなわち疾患を発症することが予想される動物群への抗菌剤の集団投与を指します。牛群に抗菌剤を集団投与する理由のひとつは、群内のBRDを正確に診断できないことにあります。育成または肥育施設に到着する牛は、BRDを発症するリスクだけでなく、すでに疾患過程のどこかの段階にあるリスクもあります。そのため、メタフィラキシスによって臨床型および非臨床型の疾患レベルを低下させて、疾患が大流行する可能性を減らすのです。
受け入れる牛への集団投薬には費用もかかるため、牛の臨床所見、予想される罹患率/死亡率の程度、推定飼料摂取量、体温上昇レベル、予想される生産効率などの複数の要因を考慮した上で実施するべきです。メタフィラキシスの経済的価値は、予想される疾病の程度、抗菌剤投与の費用、予想される抗菌剤の有効性、疾患のコストによって決まります。NAHMSのデータによると、大多数の肥育農家が到着時の処理手順の一環として到着時または到着直後に、主として到着時の体重が700ポンド(約320 kg)未満の牛に疾病管理投薬を実施しています。高リスク牛へのメタフィラキシスの使用は、細菌が関係するBRDの影響を小さくするための、効果的かつ賢明で経済的なツールであるということができます。
さまざまな抗菌剤を相互比較して、予想される罹患率および死亡率の低下は50%近くであるものの、実際の結果は個々の製品によって異なることを明らかにしたメタアナリシスが最近発表されました。
病気と治療法の特定
肉牛生産現場におけるBRDの状況を調査するために、獣医師は農場、牛群、個別の牛に関する包括的な情報を収集します。過去データの検討には、死亡率・罹患率、牛の調達方法、およびワクチン接種・栄養プログラムの記録が含まれ、これらに臨床診断、剖検または臨床検査の記録が補足されます。
臨床症状は非特異的であること、牛は症状をうまく隠すこと、飼養者には疾患を認識するための時間や経験がほとんどないことにより、BRDはしばしば気づかれないまま進行します。症例の定義は治療プロトコルの重要な構成要素であり、どの牛を治療するべきかを明確にします。適切な牛を適切な時に見つけることが治療成功の第一歩です。育成・肥育農家で病気の牛を特定するときの最も一般的な方法は目視観察です。ほとんどの農家における症例定義は、2段階のプロセスになっています。すなわち、まず牛群管理者が抑うつ、食欲不振、鼻汁、呼吸困難などの臨床症状を示している牛を見つけ、次にその牛を囲いに入れて直腸温をチェックします。牛が疾患と分類されたら、治療プロトコルが開始されます。肉牛生産現場での診断精度を高めるためには、症例定義のカテゴリーを単純なものにすること、および症例特定の訓練を定期的に実施することが勧められます。
BRDに利用できる臨床検査はいろいろありますが、BRD診断の絶対的な基準は存在しません。場合によっては診断検査で原因微生物の存在を確認できることもありますが、それが必ずしもその個体が病気であることを意味するわけではないため、BRDの検査結果は必ず牛の完全な臨床像に基づいて解釈するようにしなければなりません。
BRDの治療について言うと、臨床例には細菌が関与しているため、治療プロトコルは、一般的には注射用抗菌剤の投与を中心としたものになります。抗菌剤は、BRDからの回復率を高めて牛の健康を回復させるのに有効な唯一のツールであることが示されています。BRDの治療によく用いられる抗菌剤クラスは、フェニコール系、セファロスポリン系、フルオロキノロン系、テトラサイクリン系、およびマクロライド系です。これらの薬剤クラスは、活性スペクトル、有効性、効果持続期間、休薬期間がそれぞれ異なります。エランコは、すべての生産農家とすべての牛タイプのニーズに応えるべく、バイトリル(エンロフロキサシン)、ミコチル(チルミコシン)など、幅広い注射用抗菌剤を提供しています。
抗菌剤は、特に適応症、文献や個人的経験に基づいて予想される有効性、休薬期間、および投与経路といった要因を考慮して、獣医師の決定に従って選択されるべきです。
エランコアニマルヘルスは、意思決定を支援する実用的なツールを提供しています。
- i-COWNT BRDは、獣医師がBRDの抗菌剤治療の選択肢を比較するのを手助けするために作られたオンラインツールです。i-COWNT BRDは独自の研究データを使って抗菌剤を比較し、どの治療プロトコルが再治療のリスクを低下させるかを決定します。より効果的な抗菌剤を最初に使用すれば、抗菌剤の総使用量が減少し、抗菌剤耐性の発生リスクを最小限に抑えながら動物の健康と福祉を増進することができます。
抗菌剤感受性試験は、BRDの治療プロトコルを確立するときに大いに役立つツールとなることがあります。これはすべてのBRD症例に妥当な選択肢というわけではありませんが、定期的な感受性試験は、農家が抗菌剤感受性の経時的変化を監視するのに役立ちます。そしてこのデータは、抗菌剤耐性の監視と、それに応じた治療プロトコルの調整に役立つのです。
最後に、BRDの治療計画には、どの抗菌剤で牛を治療するべきかということだけでなく、病気の牛に対する飼養管理計画も含めておく必要があります。牛を治療するときは、落ち着いて効率的に取り扱うべきですし、牛は十分な飼料、水、隠れられる場所がある環境に置いてあげるべきです。BRDからの迅速で長続きする回復を促すためには、回復期の管理が極めて重要です。
まとめ
BRDは、牛群の健康と収益性に多大な影響を与え得る疾患です。肉牛生産者は、この疾患の管理と治療に関係するさまざまな要因を理解しておくことが不可欠です。この理解は、生産者が飼養管理戦略を向上させるときや、BRDの影響を低減するための予防措置を実行するときに役立つはずです。
Woolums et al., 2013. Producer survey of herd-level risk factors for nursing beef calf respiratory disease. J. Am. Vet. Med. Assoc. 243(4):538-47.
Hanzlicek et al., 2013. Management practices associated with the rate of respiratory tract disease among preweaned beef calves in cow-calf operations in the United States. J. Am. Vet. Med. Assoc. , 242, 1271–1278.
Snowder, G., Van Vleck, L., Cundiff, L., Bennett, G. 2005. Influence of breed, heterozygosity, and disease incidence on estimates of variance components of respiratory disease in preweaned beef calves. J. Anim. Sci. 83, 1247–1261.
National Animal Health Monitoring System 2011. Health management on U.S. feedlots.
Dedonder and Apley, 2015. A review of the expected effects of antimicrobials in bovine respiratory disease treatment and control using outcomes from published randomized clinical trials with negative controls. Vet. Clin. North. Am. Food Anim. Pract. 31(1):97-111.
Abell et al. 2017. A mixed treatment comparison meta-analysis of metaphylaxis treatments for bovine respiratory disease in beef cattle J. Anim. Sci. 2017.95:626–635 doi:10.2527/jas2016.1062
O’Connor et al., 2016. A mixed treatment meta-analysis of antibiotic treatment options for bovine respiratory disease – An update, Prev. Vet. Med., 132 (2016) 130-139
Nickell JS and White BJ. 2010. Metaphylactic Antimicrobial Therapy for Bovine Respiratory Disease in Stocker and Feedlot Cattle. Vet Clin Food Anim 26 (2010) 285–301 doi:10.1016/j.cvfa.2010.04.006
Sweiger SH and Nichols MD. 2010. Control Methods for Bovine Respiratory Disease in Stocker Cattle. Vet Clin Food Anim 26 (2010) 261–271 doi:10.1016/j.cvfa.2010.04.008
Edwards TA. 2010. Control Methods for Bovine Respiratory Disease for Feedlot Cattle. Vet Clin Food Anim 26 (2010) 273–284 doi:10.1016/j.cvfa.2010.03.005
Stokka GL. 2010. Prevention of Respiratory Disease in Cow/Calf Operations. Vet Clin Food Anim 26 (2010) 229–241 doi:10.1016/j.cvfa.2010.04.002